各社報道における新型コロナウイルスワクチンの輸送について

2021年2月19日第３版

新型コロナウイルスワクチンの接種会場への輸送について、放送事業各社による報道、ならびに東京都内をはじめ複数の地方自治体からお問い合わせを頂いております。

ワクチン輸送においては、振動による品質への影響からバイクや自転車による輸送は推奨しないとの方針が厚生労働省から出されておりますが、株式会社ロジクエストとしては、軽貨物車両による輸送を前提とし、一部の自治体と調整を継続しています。

株式会社ロジクエストの軽貨物車両による配送サービスは、バイク便のような緊急性を要する配送だけでは無く、専任のドライバーによる企業間配送も得意としており、医療医薬品分野の配送業務も多く受託しています。

今回の報道におけるワクチン輸送においては、冷蔵／冷凍に対応した配送業務受託と緊急配送を組み合わせる事で安定的でなおかつ柔軟性のある体制構築が可能であると考えています。

基本型接種施設から連携／サテライト型接種施設までの冷蔵／冷凍配送をはじめ、バイアル再凍結防止の調温作業、厚生労働省の支給品と同等性能の保冷バックや冷凍対応の保冷ボックスなどを含むパッケージの配送サービスを提供致します。

❶ 再凍結防止の調温作業

配送時のバイアル再凍結を防止する為、ワクチンを保冷バックに移す30分前に保冷剤を冷凍庫から出し常温環境に置く調温作業を実施予定。
保冷剤の温度を安定させ、配送中の過冷却による再凍結を防止。
❷ ２～８℃の温度帯で管理

冷蔵保存においては、厚生労働省の支給品と同等性能の資材を株式会社アイ・ティ・イー社と準備を進行中。保冷剤には同社の高性能保冷剤アイスバッテリー®を用いて、小分けの冷蔵配送で必要とされる２～８℃の温度帯を維持。また、自治体の要請に応じて配送中の保冷バッグ内の温度を測定できる温度ロガー（無線もしくは有線タイプ）の搭載も可能。
保冷バックの構成

厚生労働省の支給品と同等性能の資材を準備

・保冷バック

外装ターポリン生地＋発砲EPS容器

・アルミ内箱

・バイアルホルダー

ファイザーワクチンバイアル16.25ø ✕ H31㎜対応

・保冷剤（アイ・ティ・イー社アイスバッテリー®）

35℃環境下で12時間８℃以下を保持

※各自治体にて準備頂いた備品による配送も可
※備品の数には限りがあります
※アイスバッテリー®は株式会社アイ・ティ・イー社の登録商品です。

❸ －60℃～－10℃の冷凍配送

冷凍配送については、株式会社アイ・ティ・イー社のアイスバッテリー®16Lボックスによる配送を想定すると同時に、資材の共通化を目的として、冷蔵配送（詳細は❷）で準備を進める資材における冷凍配送を想定したバック内温度推移のデータ取得も進行中。
❹ 突発的な配送

突発的な配送が求められた場合でも、年間75万件の緊急配送で培った配車ノウハウで３時間以内の配送にも対応。
※東京・大阪以外の対応地域については要相談
❺ 最大で18個の小分け配送資材を積載

小分け配送の資材となる保冷バックおよびアイスバッテリー®16Lボックスは、１車両につき最大で18個の積載が可能。最大積載時は平置き９個（３×３）の２段重ねとなる為、ベルト等による荷崩れ防止措置を予定。