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INTERVIEW インタビュー

棈木 亮二
株式会社Champion System Japan 代表取締役

株式会社Champion System Japan

  • 宮崎県出身。
    2000年、ロジクエスト・メッセンジャーの前身となる組織を株式会社バイク急便内に設立。2008年にサイクルオーダージャージ専業メーカーである株式会社Champion System Japanを設立。高機能・低価格のオーダーサイクルジャージの販売製造を行うスポーツアパレル事業、「サイクリストのコミュニティスペース」をコンセプトとしたカフェ事業、「都市型自転車エンターテインメントショーレース」をコンセプトとしたイベント事業を展開しています。

『最速』であることへのこだわり

学生の頃からずっと自転車に乗っていたので、メッセンジャーを知ったときに「これは簡単そうだ」と軽い気持ちで始めました。とりあえず自転車に乗ってお金もらえるんだったら良いや、って。15年以上前ですね。
でもやってると納得いかなくなってくるんですよ。所属していた会社との根本的な考え方の違いとかがあって。僕ちょっとした数字オタクなんですが、走っていても「無駄が多い、なんか違うな」とか「もっと早くやれるんじゃないかな」って2年間くらい感じてて。あとは、自転車はバイクや車と比べて、都心部では絶対に最速だって自信があるんですね。これ自転車で走ってる人はみんな思ってるはずなんですよ。
でもこれ立証できないじゃないですか。計るわけじゃないので。
これを立証させたいって思ったらメッセンジャーってすごく面白いなって思い始めたんです。ただ、これは単純な話ではなくて、『配送の中での最速』っていうのは1人1人の速さではなく、全体を見て最速というのを考えないといけない。
配送の力のボリュームをどう変えるべきか、というシミュレーションもしていました。このことで当時の会社では上司とよくケンカしてましたね(笑)。そんなときに株式会社ロジクエストの前身の会社の方で「新しく自転車便をやりたい」って言ってる人と出会いました。僕なりにシミュレーションしていたことなどを含めて企画書を提出したら「やっていい」ってなったんです。それで新しい自転車便部門の立ち上げをしました。とにかく都内で最速にものを運ぶということを実験的にやってみたかった。
ものをA地点からB地点へ動かすのを、どうやったらより速くなるか。他の自転車便よりも速く、バイクなんかには負けないし、車よりも速く。電車よりも速く。誰よりも俺たちのほうが速い、ということを立証するチャンスですから。
配送といっても、集荷して運んで届ける過程があり、それが何件も同時多発的に起きてる。全部のトータル時間がどうやったら速くなるか、を考える。『最速』とはそういう意味です。自転車を使って、道も知ってるし、エリアも限られてるし、いろんなスキームを混ぜた中で出来上がる完成形があるんだと。それが最速の根本的な理論です。

『最速』を追求するための『超効率化』

『最速』を実現するためにはとにかく効率的であることが必要です。もっと言えば、超効率化。「1秒たりとも」という世界ですよ。
例えば無線で言っちゃいけないワードもあります。「ありがとう」って言っちゃいけません。意味がないですから。「すいません」も言っちゃいけません。意味がないですから。そういうのも削って削って、全てを効率化していくと、意外と速く行けるんですよ、本当に。

『安全面』について

ただ、いくら速く速くと言っても絶対に忘れてはいけないのが
『安全』という概念です。
やはり安全でなければ、仕事を作る意味がないんですよ。
自転車で走るのが好きなのでこういう仕事を作りましたけど、この自転車が凶器になるのなら、もうやる意味がないんです。「人が死んだりしたらすぐに全部辞める」ってみんなにいつも言ってました。ピストバイクも一切禁止です。ロードバイクのみ。
ヘルメットを被らないメッセンジャーは即クビです。信号もきっちり守ること。
他社のメッセンジャーが右直して先に行こうが、別にそれは速くないですから。
そんなの速いなんて言わない。もっと速くする方法がある、というコンセプトなんです。

『感動』を与える

今となっては物流業界でとても重要視されている「効率化」というテーマですが、15年前から自転車というツールを使って「最速」を目指していた。
「最速」であることがいかに価値のあるものなのか。
メッセンジャーたちに感じてもらうのは当然ですが、当時のお客さん達は「びっくりするくらい速いね!すっごい便利じゃん!」ってなったんです。それまでの常識が覆されるくらいのサービスになったんです。つまり感動を与えられるサービスになったんです。配送って形がないサービスだし、効率なんてお客さんには見えないんですけど、お客さんには伝わるんです。で、また次も使ってくれるんです。
セールスマンは「間違いなく届けます、速いです」って説明してるだけで良いんですよ、自信があれば。だからこそ最速にはこだわる。効率にはこだわる。で、感動をつくる。ただ、配車のシステムや効率化って、まだ僕の中では完全な形ではなかった。もうちょっとやりたいことはあったんです。でもいまの新しい体制ではもっと上手くやってくれると思ってますよ。
スタッフも挑戦的な人が多いし、システムを作ることもできるので。

今とこれから

いまはメッセンジャー配送事業から離れ、自転車アパレル輸入販売会社のチャンピオンシステムジャパンの代表としての仕事に専念しています。と、同時に、自転車レースの大会運営もしています。若い頃、自転車レースのプロ選手になりたいって夢を持っていました。
残念ながらなれなかったけど、現在の日本っていまだに自転車のプロになれる要素が少ないんですよ。そこで、40歳すぎた僕の立場は、そのための仕組みを作れるところに来たんじゃないかと思ったんです。
そのために大会を運営しています。コンセプトはショーレースです。参加することに意義があるのではなく、プロが走り、観て楽しむためのレース。観客が増えて、有名ライダーが参加して、メディアに露出して、スポンサーが入ってくる、それが選手に還元される、それを見る子供が増える、こういう循環をどうにか作れないか。稼げるプロのライダーを創出したい。その挑戦をしたい。
そんなときにアメリカのシクロクロスを見て、ショーレースとしてすごく面白いと思ったんです。すぐに会場となる各地と交渉したら、お台場がOKくれたので大会を開催することになりました。
それがきっかけで、メッセンジャー配送事業に残れなかったんです。チャンピオンシステムジャパンの経営と、自転車レースの大会運営を全力でやりたいと思って。今後はこのレースイベントを事業として成功させたいんです。
みんなのあこがれの選手やアーティストっているじゃないですか。一瞬で何万人も感動させる人。
イチローとかランスとか錦織とか。
僕はもうそういう人にはなれないんですよ。残念だけど、現実的に。でも10年かけてそれに匹敵するイベントを作っていけたらかっこいいじゃないですか。それをやりたいんです。これまでは配送で感動を作っていたけど、ショーレースで感動を作りだしていきたいです。あとはチャンピオンシステムの商品も増やしていきたいとも思っています。