メッセンジャー求人サイト

0120-925-851

受付時間 9:00 18:00
土日祝・年末年始除く

INTERVIEW インタビュー

露木 正行
rinproject 企画制作

rinproject

  • 静岡県出身。
    2007年から3年間ロジクエストに在籍。自転車カジュアルウェアブランド「rinproject」のデザインから製作に携わっています。現在の自転車はSURLYとMARIN。

メッセンジャーをスタートするに至ったストーリーを教えてください。

僕のスタートは消去法の結果、仕方なく自転車配送を選んだのが始まりです。最初の3ヶ月はいつ辞めようかってそればかり考えていましたからね(笑)
自転車はママチャリしか乗ったことがなかったので、当時の会社で借りた初心者用のクロスバイクにすら衝撃を受けました。この軽くて速い乗り物は何なんだ!自転車なのか?!ってね。その後キャノンデールのマウンテンバイクを1万で譲ってもらいますが、すぐに物足りなくなりました。嫌々だったはずなのに自転車の気持ちよさに気づいてしまった自分がいて、現金握りしめて自転車屋へ行き、キャノンデールのロードバイクください!って言っていました。キャノンデールしか知らなかったので(笑)気がつけばリアルメッセンジャーに転職してしまいました。

メッセンジャーだった時間が今につながったな
と感じたことはありますか?

今、「rinproject」という
自転車カジュアルウェアブランドの
デザインから製作までのお仕事をさせてもらっています。メッセンジャーを経験した事が評価され入社する事ができました。毎日100キロ、あらゆる天候の中でも走ってきた経験があるからこそ、ウエアに必要な機能、耐久性、かゆい所に手の届くようなものをユーザーの皆さんへお届けすることができていると思っています。
そして昔一緒に走っていた仲間は、今ではビジネスパートナー。メッセンジャーバックやサイクルウエア製作の依頼を受け、それを現役のメッセンジャーが身に着けている姿を街中で見かけると、今でも一緒に走れている事につながりを感じています。

  • rinproject ワーカーズジャケット

メッセンジャーの仕事の魅力は何ですか?

まず自転車の正しい乗り方や整備方法を覚えられることです。自転車は生涯を通して楽しむことができる乗り物です。年齢を重ね自分の時間に余裕が出てきてから、趣味としての自転車に乗り始める方が少なくない中、自分は無理もきく若いときにメッセンジャーという仕事を通して自転車の乗り方も遊び方もカラダで覚えることができました。最小限の体力で自転車に乗ってどこまでも遠くへ、旅だってできるようになりますよ。そしてマシントラブルが起きてもある程度自分で直せるようになった事だって今現在も非常に役に立っています。妻と子供の自転車も直せるし!これはね、一生の財産です。

もうひとつは、チームを感じながら走れるところです。まわりから見ればメッセンジャーは1人で走っているように見えますが、全員が無線機を持っていて、指示を出す配車はもちろん、走っているメッセンジャー達も分単位で変化していく位置や状況を予測しながら、1人では不可能な量の荷物を届け切ります。
無線から発せられる配車からの指示とメッセンジャー同士がシンクロした時は最高に気持ちいいし、みんなの無線を聞いていると笑えたり、アツくなったり、悪天候の日は元気をもらったりして、あぁ、良いチームだなぁなんて思って走っていました。引退するメッセンジャーの最後の無線「お疲れさまでした!!」は毎度泣けてきましたね。そして、その日の仕事はその日にスパっと終わる。1日1日が完結していく試合のような感じ。とにかく毎日飯とビールが旨い。これも魅力ですかね。

メッセンジャー時代で
思い出す
忘れられないエピソードはありますか?

サイクルメッセンジャー
ワールドチャンピオンシップ(CMWC2009東京)です。
メッセンジャーをやっていれば一度は参加したい世界No.1を決めるメッセンジャーの一大イベント。僕がメッセンジャーだった間に、幸運にも2009年日本で初めて開催され念願の初出場。参加するからには先輩にだって負けたくない!と臨んだレースは終わってみれば総合8位。上位にはもちろん有名なメッセンジャーが名を連ねていて、その中に自分の名前があったときは本当に嬉しかったです。この思い出はスペシャルですが、忘れられない瞬間はたくさんあります。例えば、自分が遅かったせいで自分じゃもう間に合わせられない荷物を持っていたことがあります。それを先輩へ謝りながらパスしたときに、その先輩は「楽勝だよ!」と言って走り去っていき時間内で届け切りました。無線から聞こえた先輩の配送完了の声に、泣きそうになったし、めちゃくちゃ痺れましたね。その後、今度は同じ状況で自分が新人の荷物を任されたときには、楽勝だよ!って言ったよね(笑)

  • サイクルメッセンジャーワールドチャンピオンシップ(CMWC2009東京)決勝の様子

あなたにとってメッセンジャーとは?

僕にとって人生のターニングポイントです。メッセンジャーを始める前の人生って、本当にネガティブな人間でした。自分はダメなやつ、みたいな。そんな自分を先輩達は毎度、自信もってぐいぐいいけよ!と煽ってきていました。やる気スイッチを突かれてる、そんな感じで。その先輩達は速いし自信に満ち溢れていましたね。憧れでもありました。そして徐々に体力がついていき、売上も少しずつ伸び、ベテランにしかできない仕事も任されるようになり、もしかして自分はダメな人間じゃないのかもしれない!?って思えるようになりました。メッセンジャーバックのショルダーベルトを締めれば気持ちもギュッと締まる。いつしか自分に自信がついていたことにも気付きました。この仕事で。嫌々だった最初が嘘みたい(笑)

今後の目標やモットーなど
があれば教えてください。

パワーワードは「楽勝」。昔働いていた工場の先輩も、映画「メッセンジャー」の主人公も、メッセンジャーの先輩も使っていて、自分に勇気を与えてくれる言葉。厳しい状況になったとき、心の中で「楽勝」って繰り返していれば前向きになれました。自分にとっての座右の銘みたいなものにもなっています。
メッセンジャーのときは、もう我武者羅に毎日速く、急いで走っていました。でも、辞めたときにもう速く走る必要はないんだと気づいたんです。そうすると、そこには自転車にゆっくりと乗っているからこそ感じられる新しい景色があり、今度はのんびり走る事にどっぷりハマっちゃいました。これはきっと、毎日速く走り続けたことに満足したからこそ湧いてきた感覚かもしれません。総走行距離が3年間で地球3周分くらい急いで走っちゃいましたからね。日本人として生まれたからには日本のいいところを全部見ておきたいという思いもあったので、メッセンジャー引退後は日本各地を輪行でツーリングするようになりました。

最近は震災や台風で被災した地域に行くことが多いですね。観光が一つの復興につながると信じて。最速のルートではなく、旧道を走りながら歴史を感じたり、現地に泊まって地の食材を堪能するツーリングです。自転車ウエアの仕事のかたわらフォトグラファーとしても活動しているので、自分が感じた日本の良いところを写真として切り取って発信もしています。目標があるとすれば、日本全国をツーリングで制覇することかな。今後また海外へ行けることがあればもう一度ポートランドやサンフランシスコをツーリングしたいですね。

  • 南房総大山千枚田にて

これからメッセンジャーをはじめるあなたへ

メッセンジャーは夢や目標、
何かしらの特技を持っている人が多い
からスゴイ刺激になりますよ。毎日いろいろな会社に配達するので、自分の知らない新しい世界がたくさん見えてきます。道はわからなくても大丈夫!やればわかるさ!楽勝!

  • 露木 正行(ロッキー)さん