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INTERVIEW インタビュー

村田 佳祐
グラフィックデザイナー

KEISUKE MURATA_WORKS

  • 山口県出身。
    お笑いを目指しながら自転車配送のバイトにのめり込み、2008年から2年間、メッセンジャーとして活躍。
    現在は福岡でグラフィックデザイナーとしてご活躍されています。

メッセンジャーをスタートするまでのストーリーを教えてください。

大学受験に失敗した私を、両親と高校の先生が裏で手を結び、寮付きの予備校へ送り込もうとしていました。1年間の缶詰生活、絶対に嫌だ!どこかに逃げ出せないかと考えました(笑)そんな折、幼馴染から久しぶりの連絡がありました。この電話が、今思えばメッセンジャーへとつながる始まりでした。後日会って渡されたのが、東京吉本NSCの願書でした。どうやら小さい頃に約束したらしく覚えてもなかったのですが、これだ!と飛びつきます。

予備校を逃れ上京し、お笑いを目指しながらのバイト生活。でも相方が失踪!誘ってきたのに(苦笑)新しい相方探しも思うようにいかず、そのときしていた自転車配送のバイトにのめり込んでいきます。当時観た映画「メッセンジャー」に感化されたのもあり、大都会を走り回ることにやりがいを感じていました。
ただ、私がしていたのは軽四配送がメインの会社で1人自転車を使って配送をしていた配送員で、“メッセンジャー”とは別のものでした。感じていたやりがいも、いつしか孤独に変わり、街で見かける無線機を付けた“メッセンジャー”が輝いて見えるようになっていきました。自分も一緒に走りたい、、、そんな想いから“配送員”を辞め、当時のサイクル急便(現:ロジクエスト)で“メッセンジャー”になる訳です。

メッセンジャーだった時間が今につながったなと感じたことはありますか?

体力と忍耐!ですね。以前勤めていたデザイン会社では、終電や徹夜は日常作業でしたがタフにこなすことができました。そのときに頭の片隅にあったのは、天候に関係なく年中自転車で走り回っていたメッセンジャーのことで、知らず知らずに気持ちの強さへつながっていたんだと思います。
他には、“情報を整理して無駄を省きながら物事を進めること”がカラダに染み付いているかもと感じることはあります。メッセンジャーってただ荷物持って走っているだけじゃなく、ご依頼や配車の意図をくみ取ったり、最善のルートを選んだり、もちろん同時に全力で自転車を漕いでいて、すごいマルチタスクに効率を追求するものだったりします。当時はそこまで本質的にメッセンジャーの仕事を見ていた訳ではなかったですけどね(笑)

  • 自転車で走る村田さん

メッセンジャーの仕事の魅力は何ですか?

生きてるなって感じで、戦友と呼べる仲間がいる。
それが魅力ですね。
1年中毎日休まずに走り続けると、春は桜や新緑に晴れやかな気持ちになって、夏は強い日差しに干からびて、秋は色づいた紅葉に哀愁を感じて、冬は極寒の修行で、みたいな。
東京の四季を肌で感じることができます。雨が降れば雨に打たれて、晴れれば日差しを浴びて、生きてるなぁって感じれます。今はデザイナーというデスクワークの仕事をしているので、仕事から四季を肌で感じるのは難しいですしね。

道路の車の中を自転車で走るメッセンジャーは、裸一貫で鉄の塊と同等に渡り合うイメージがあって、極端な話、死ぬか生きるかくらい全身全霊を掛けた仕事だとも思っています。そんな状況の中、チームのみんなで1つの目標、「荷物を届ける」ということに向かって戦っている仲間は“戦友”みたいな存在だったのかもしれません。メッセンジャーを辞めてから10年が経ちますが、未だに親交があったりするのは当時一緒に戦った仲間を特別に感じているのもあるだろうけど、それ以上に人としての魅力に溢れる人が多いからでしょうね。

メッセンジャー時代で
思い出すエピソードはありますか?

最初の1ヶ月くらいで
体重が10キロ落ちたことですね。
始めたばかりで無線をとるために緊張しっぱなしで、買ったおにぎりも食べるタイミングがわからずに1日が終わるなんて日も多かったです。余裕がなかった自分には気になりませんでしたが、まわりが心配してしまうほど日に日にガリガリになっていったらしいです(笑)
他には、夏の猛暑日に、荷物を1つ届けるたびにコーラを1本一気飲みしていたら1日で結局20本近く飲んじゃってたり、待機中に突然先輩メッセンジャーから大人の色恋について講義が始まったり、新橋のカレー屋に入った別の先輩メッセンジャーが信じられない早さで食べて出てきたり。あのカレー屋事件、体感1分でしたね。毎日の出来事が全て楽しい思い出として残っています。

  • メッセンジャー時代の村田さん

あなたにとってメッセンジャーとは?

「かっこいい」が詰まっているモノです。見た目も、やっていることも、メッセンジャー文化も、全てがです。メッセンジャーを辞めることになってメッセンジャーという仕事のルーツなどいろいろと調べ始めて、自分はとてもかっこいいことを仕事にしていたんだなと強く思いました。そして、「解き放たれる」モノですかね。感情だったり、体力だったり、そのときにあった全てを出し切っていたし、出し切ることができた仕事、それがメッセンジャーでした。

今後の目標やモットーなど
があれば教えてください

グラフィックデザイナーという今の自分にできることを通して、自転車に関わる仕事もしていきたいなと思っています。地元に戻ったときも、何か手に職を付けていつか東京へ帰り、昔の仲間と一緒に何かできたらいいなという想いがありました。例えば、当時の自分がメッセンジャーとして参加して楽しかったイベントを、今度は企画や運営する側になれればいいなとは思います。そして有難いことに、少しずつですがメッセンジャーに関わった仕事のお話もいただいています。お世話になったあの時間に、恩返しをしていければ嬉しいです。