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3PLとは?定義や広がる背景、導入のメリットを詳しく知ろう!

2022年03月4日

物流基礎知識

物流業界で働いている人であるならば、3PL(サードパーティー・ロジスティクス)という言葉を聞いたことがあるでしょう。

この記事では、3PLの定義や導入するメリットを詳しく解説します。

3PLとは

3PLとは「Third Party Logistics」の略称で、効率的な物流戦略の実現を目指し、物流機能を第三者企業に委託する業務形態のことです。

3PL(サードパーティ・ロジスティクス)では、荷主企業をファーストパーティ、納品先をセカンドパーティ、物流業務を担う企業をサードパーティと位置づけます。

サードパーティとなる第三者企業(運送会社や倉庫会社)は、物流に関するノウハウを多く持っているため、企画立案から一括で委託することでコストの最適化や物流品質の向上が見込めます。「ロジスティクス」とは物流機能を包括的に管理することですから、分かりやすくいうと3PLとは「第三者による物流管理」ともいえます。

また、「自社のみで物流機能を実行する形態」を1PL(ファーストパーティ・ロジスティクス)といい、物流管理は自社で行い、輸送のみを専門業者に委託するなど、「部分的に物流機能を委託する形態」を2PL(セカンドパーティ・ロジスティクス)といいます。

3PLが広がっている背景

日本で3PLが広がってきたのは1990年代後半です。 国土交通省の資料によると、荷主企業において「既に3PLを利用している」と回答した割合は55%となっており、今や半数以上の企業が3PLを導入しています。

3PLが広がったのは、多くの企業が物流業務に関して苦境に陥っていたからです。効率的な物流ルートを生み出すことは企業にとって重要で、事業の核心と言えます。しかしながら、配送車や倉庫、人材を集め、管理ツール等を含む設備を揃えるとなると、膨大な時間と費用がかかってしまいます。

そこで、物流業務を丸ごと外部に依頼するという選択肢が注目され、徐々に広まっていったのです。また3PLを導入する目的には、サービスの品質向上という点も含まれます。商品をミスなくスピーディーに顧客の元に届けるためには、様々なノウハウが必要です。

企業で物流業務に対応するよりも、プロである3PL業者に依頼する方が安心ではないでしょうか。3PL業者は物流に関する様々な知識を持ち合わせているため、物流業務の効率化アップは間違いありません。その結果、サービスの向上や顧客満足度に繋がるのです。

3PLを導入するメリット

3PLを導入するメリットは数多くあります。ここでは、5つのメリットを紹介します。

コスト削減

企業で物流を管理する場合には、人件費や倉庫代などの固定費が毎月必ずかかります。しかし、3PLを導入すれば固定費を変動費に切り替えることが可能です。荷量が少ない月には、その分のコストを削減できるのです。

生産性アップ

3PLへの委託コストが企業で物流を行う場合とさほど変化がなかったとしても、専門業者への委託によって物流効率が上がれば、より多くの商品を配送することが可能になります。その結果、売上のアップにもつながるでしょう。

また、物流の経験がない企業が独自で物流ルートを構築するよりも、物流を専門に扱っている業者に任せた方が効率を上げられます。

物流品質の向上

自社で物流をマネジメントした際には、ミスが起こった際のフォローアップ、スピード化のフロー設計・実施など、様々な課題に直面するでしょう。正確性やスピード感、接客姿勢など、品質を総合的に向上させていくためには負担も大きくなります。

物流ノウハウを持っている3PL企業に物流機能を委託することで、自社の業務負担を減らし、注力したい業務に集中できるようになります。また、物流サービスが高品質化すれば、ユーザーの満足度にもつながるでしょう。

労務リスクを排除できる

労務に関するトラブルは以前より表面化しやすくなっており、年々増加傾向にあります。

自社でハラスメントや長時間労働、残業代の支払いを巡るトラブルなどが起きれば、従業員のモチベーションが下がるとともに、社会的なイメージダウンにもつながります。トラブルをきっかけに離職者が増加する、採用・営業活動に悪い影響を与えるなどの問題が起こる恐れもあるでしょう。

こうした労務トラブルが起きないよう、物流を担ってくれる人材すべてを適切に管理するとなれば、それだけで業務量は膨れ上がります。しかし3PLを導入すれば、物流のために従業員を抱える必要がなくなり、企業側の労務リスクを排除できます。

販路の拡大

3PL業者を導入することで、企業だけでは取り組めなかった新しい販路の拡大にもチャレンジできます。 ECサイトの配送先・配送方法は多岐に渡るため、企業で対応するのは難しい場合もあります。

しかし、専門の3PL業者は必要なノウハウを持っているので、物流をすべて任せられます。正確に、遅延なく配送してくれるでしょう。

まとめ

企業の抱える様々な業務のうち、物流業務を第三者企業に委託する3PL(サードパーティー・ロジスティクス)。3PLの導入によって、物流におけるコスト削減や販路拡大、物流品質の向上など様々なメリットを受けることができます。 特に物流ノウハウのない企業であれば、3PLを導入することで独自に物流を構築するよりもスムーズで、効率的に物流最適化が実現するでしょう。

記事の作成者

ロジクエスト編集部

株式会社ロジクエストにて、国内外の輸送案件に従事する専門家メンバーが作成。
物流に関わる基礎知識やトレンドについて、分かりやすく解説しています。

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