当日配送の選び方|宅配便(混載便)とチャーター(専属便)の違い
2026年04月13日
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「今日中に届けたい荷物がある」
そう思って近所の宅配便受付に持ち込んだり、電話で集荷を依頼したりした際、
- 「今日の当日配送の受付はもう終了しました」と断られた
- 「今からだと、お届けは明日以降になります」と言われた
- 「今日中には着くが、時間は夜遅くになる」と返答された
このような経験はないでしょうか。「当日配送サービスがあるなら、いつでも受けてもらえるはず」と思いがちですが、実は宅配便(混載便)とチャーター(専属便)では、配送の「構造」が根本から異なります。
本記事では、特に午後の出荷や、夕方からの当日配送を検討している担当者様へ向けて、なぜ宅配便では断られてしまうのか、そしてチャーターならなぜ可能なのかを、物流構造を知り尽くしたプロの視点で解説します。
この記事の目次
宅配便(混載便)の構造|「ハブ」を経由するリレー形式
宅配便(混載便)は、あらかじめ決められたルートを効率よく回ることで低コストを実現しています。しかし、その効率化のための「仕組み」が、緊急時の壁となります。
■ 営業所を巡回する大型トラックの「締め切り」
皆様が荷物を持ち込む各営業所には、1日に数回、荷物を回収するための大型トラックが巡回しています。当日配送を成立させるには、この「ハブ(巨大な仕分け拠点)」へ向かう大型トラックに乗せなければなりません。一般的に当日配送の荷物受付の締切が「午前中の早い時間」とされるのは、午後に集荷した荷物をその日の夜までに仕分け・配送まで完結させるのは、運行ダイヤ上、物理的に非常に困難だからです。
■ 「目と鼻の先」でも直行できない理由
宅配便の最大の特徴は、たとえ届け先が「隣の市や町」であっても、直接そこへ向かうことはないという点です。
- 集荷側のハブ: 営業所から集められた荷物が、まず地域のハブへ集約されます。
- 幹線輸送: 方面別に仕分けられ、配達側のハブへと大型トラックで運ばれます。
- 配達側のハブ: 到着したハブで、さらに各営業所ごとに細かく仕分けが行われます。
- ラストワンマイル: 大型トラックで配達側のハブから営業所に荷物が届き、ようやく街で見かける配送トラックが荷物を積み出して配達に出発します。
このハブを経由するリレー形式があるため、どんなに距離が近くても、配送トラックが動き出せるのは午後遅くや夕方になってしまいます。これが、当日配送の時間指定が「19時以降」など夜間に限定されてしまう構造的な理由です。

チャーター(専属便)の構造|リソースが豊富な「軽バン」の活用
一方、チャーター(専属便)は決まった巡回ルートを持たず、その案件のためだけに車両を動かす「点から点」の配送です。一般的に「赤帽」などの軽貨物運送で知られる仕組みも、このチャーターにあたります。
■ 緊急時に有効な「軽バン」と「バイク便」
当日配送の現場では、大型トラックではなく、機動力の高い車両が中心となります。
- 圧倒的なドライバーリソース: イメージしていただきやすいのは赤帽のような軽バンですが、この車両はドライバーのリソースが非常に豊富です。待機しているドライバーが多いため、急な依頼であってもアサイン(手配)できる確率が高く、緊急配送において非常に有効な選択肢となります。
- バイク便の活用: エリアや荷物のサイズによっては、バイク便を活用している企業もあります。ロジクエストにおいても、軽バンに加え、エリアによってはバイク便での対応も行っています。
- ハブを通らない直行力: 宅配便(混載便)のような「ハブへの集約」や「仕分け待ち」がありません。午後や夕方の依頼であっても、集荷した場所からお届け先まで最短ルートでの配送を目指すことができます。
■ 梱包の手間と安全性の違い
- 宅配便: 何万個もの荷物と混ざって運ばれるため、厳重な梱包が必須です。
- チャーター: その荷物だけを運ぶため、積み替えによる衝撃や紛失、誤仕分けのリスクを極小化できます。依頼先により条件は異なりますが、簡易的な梱包で対応できるケースもあり、出荷の手間を軽減できるメリットもあります。
併せて読みたい関連記事:“緊急配送”だけじゃない!バイク便の活用シーン10選
「配送料」以上のコストを削減する投資の視点
チャーター(専属便)を利用される方の多くは、単なる「運賃」の比較ではなく、「その荷物が届かないことで発生する損失」を考慮して選択されています。
- ライン停止の回避: 工場の部品が一つ足りないだけで製造ラインが止まってしまう場合、数万円のチャーター費は、数百万〜数千万の損害を防ぐための投資になります。
- クレーム対応の迅速化: 不具合への代替品を1分1秒でも早く届けることで、二次クレームを防ぎ、対応にかかる組織全体の労力を最小限に抑えることができます。
- ビジネス機会の損失防止: 展示会やイベントの資材、入札書類など、「その時」になければすべてが無駄になってしまう場合、チャーターの確実性は大きな価値となります。
※なお、配送に付帯する補償内容は、宅配便(混載便)・チャーター(専属便)いずれの場合も、各社の約款や個別契約条件により異なりますが、一般的には「荷物そのものの破損・紛失」に対する補償が中心となります。
そのため、配送遅延や未着に起因して発生する製造ラインの停止や機会損失、二次的なクレーム対応等の間接的な損失については、補償の対象外となる場合があります。詳細は各社の約款・契約条件をご確認ください。
【徹底比較】宅配便 vs チャーター 利点と欠点
| 比較項目 | 宅配便(混載便) | チャーター(専属便) |
|---|---|---|
| コスト | ◎圧倒的な低コスト。 1個単位で送るなら最も経済的。 | ✖コスト増。 車両1台を貸し切るため、配送料が高くなる。 |
| エリア | △ 限定的。 ハブ間を結ぶ大型トラックの運行ダイヤに縛られるため、通常ルートに比べ対応エリアに限りがある。 | △ 限定的かつ流動的。 ドライバー確保の観点から対応エリアが限られることが多く、契約ドライバーの「空き状況」に左右される |
| 受付時間 | △ 早い時間に締め切られる。 あらかじめ予定されている場合は有効。 | △ 原則制限なし。 ただし発送エリアのドライバー空き状況次第。 |
| 配達時間 | ✖ 指定の制約あり。 指定ができる場合も夕方や夜間になりがち。 | ◎ 細かい指定が可能。 1分1秒を争う状況に非常に有効。 |
| 荷物の安全性 | ✖ リスクあり。 多数の荷物との混載便である。ハブでの仕分けによる損傷や誤仕分けのリスク。 | ◎ 極めて安全。 積み替え・混載がなく、誤仕分けも起こらない。 |
| 梱包の条件 | ✖ 厳重必須。 輸送中の衝撃に耐える完璧な梱包が必要。 | ◎ 簡易可。 車両を独占するため、簡易梱包でも相談可能。 |
まとめ|迷ったら「状況」に合わせて確認を
「当日配送」といっても、宅配便(混載便)とチャーター(専属便)ではその仕組みが根本から異なります。
- 宅配便(混載便):安価だが、決まった「大型トラックのダイヤ」と「ハブ経由」のルールに縛られる。
- チャーター(専属便):柔軟だが、その時の「ドライバーの空き状況」に左右される。
私たちロジクエストは、東京・名古屋・大阪の主要都市を中心に、この「軽バンチャーター」による緊急便ネットワークを強みとしています。
お問い合わせの使い分けガイド
刻一刻と状況が変わる当日配送だからこそ、ご要望の緊急度に合わせて最適な窓口をご活用ください。
【今すぐ・数時間以内に届けたい】
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ロジクエスト編集部
株式会社ロジクエストにて、国内外の輸送案件に従事する専門家メンバーが作成。
物流に関わる基礎知識やトレンドについて、分かりやすく解説しています。


