物流とは?6つの機能や領域について初心者にも分かりやすく解説!
2023年05月10日

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物流は現在の私たちの生活に欠かすことのできないものです。
物流が存在していなければスーパーに並ぶ食材を手に取って選んだり、ネットショップで購入した商品が自宅に届いたりすることもありません。
この記事では、そんな私たちの暮らしに直結している物流についてわかりやすく解説します。
この記事の目次
物流とは?
物流とは生産者から消費者へ生産物(商品)を引き渡すこと
、またはその一連の流れのことをいいます。
商品をトラックや航空機などの輸送手段で運ぶ「配送・輸送」をはじめ、適切な量を適切なタイミングで届けるための「保管」、倉庫・物流センター内で商品を取り扱う「荷役」、衝撃から商品を守る「梱包」、商品価値を高める「流通加工」、物流を効率的に管理する「物流情報システム」からなる6つの機能が物流を構成しています。
つまり、物流は単に商品を運ぶことを表すのでなく、商品を最終消費者に届けるまでの全ての業務を総称した用語であるといえます。
物流の6つの機能
物流といえば「輸送」や「保管」を思い浮かべる方が多いですが、その他にも最終消費者へ届くまでには様々な工程が必要になります。
物流の機能は次の6つから構成されます。
- 1.配送・輸送
- 2.保管
- 3.荷役
- 4.梱包・包装
- 5.流通加工
- 6.物流情報システム
これらの機能をそれぞれ詳しく見ていきましょう。
配送・輸送
商品を生産者・販売者から、受領側に送り届ける機能が「配送・輸送」です。
一般的に配送は比較的近距離の移動を指していて、倉庫から個人宅への宅配便がこれに当たります。一方で、輸送は長距離の移動を指し、トラックによる幹線輸送や航空機での越境輸送などが該当します。
保管
一定期間、モノを適正な管理の下で保っておくことを「保管」といいます。
保管の役割は生産と消費のズレをなくすことで、主に物流センターや倉庫が保管の機能を果たします。小売業ではお客様に商品を購入いただくため、市場需要に合わせ適切なタイミングで、適切な数量の商品を店頭に揃えています。そんな商品化計画の重要な役割を担うのが保管だといえます。
荷役
荷物の積み下ろしや仕分け、ピッキングなどの倉庫での作業を「荷役」と呼びます。
荷役には、「荷揃え」「積み付け」「運搬」「棚入れ」「仕分け」「集荷(ピッキング)」といった作業が存在します。
梱包・包装
商品を衝撃から守り、安全に届ける機能を梱包・包装といいます。
例えば、通販を利用する際に同じ商品を同じ値段で購入するなら、「翌日に到着するA店」と「3日後に到着するB店」では、ほとんどの方がA店を選ぶでしょう。しかし、到着した時に箱は凹んでいて、商品も破損していれば、クレームとなり二度とA店を利用しなくなります。このような事態にならないように必要な工程が梱包・包装です。
包装は商品を包み込み、梱包は包装された商品をさらに衝撃から守るために行われます。商品を装飾用の袋に入れたり、紙で包んだりすることを包装、商品にダメージを与えないようプチプチや発泡スチロールのような緩衝材と一緒に段ボールへ入れることを梱包とイメージすると分かりやすいでしょう。
流通加工
流通の中で商品の価値を高めるために施す加工のことを流通加工といいます。
物流センターや倉庫の中で個別に商品をラッピングしたり、ラベルを貼ったり、輸入品の説明書を日本語版に変更したりする業務などがあります。
近年では、物流センターを多機能化し煩雑で面倒な加工作業を代行する3PLサービスの利用が増えています。
物流情報システム
ここまで紹介した物流の各機能を効率化、高度化するためのものが物流情報システムです。
このシステムを用いて、倉庫内業務を効率的に行うことや納品ミス等のトラブル防止を図ることが可能になります。
また、受注から配送までの流れを把握することも可能なので、多くの商品を管理して配送するには情報システムは欠かすことのできない存在です。

物流の領域
物流は工程や目的によって、領域が5つに分かれています。具体的には、調達物流、生産物流、販売物流、回収物流、消費者物流になります。
サプライチェーンの全体最適を目指すためには、これらの物流領域が円滑に運営されている必要があります。

では、それぞれ詳しく見ていきましょう。
調達物流
調達物流は、商品を生産するために必要な材料を工場に運ぶことを指します。
生産物流
工場内で発生する物流、または生産に関係する物流のことを生産物流といいます。調達した原材料や部品の管理、運搬、商品の包装などが該当します。
販売物流
物流センターや倉庫などの保管場所から、消費者へと渡る商品の移動を販売物流といいます。一般に知られる「物流」はこの工程を指しています。
回収物流
届けた商品が不良品であった場合は、商品を交換するために回収する必要がありますが、これを回収物流といいます。静脈物流とも呼ばれています。
消費者物流
個人を対象とした物流を消費者物流といいます。宅配や引越しなどの物流サービスがこれに当たります。
まとめ
モノの流れを支えている物流は、サプライチェーンを通じて多くの事業者が関わりながら、常に休むことなく動き続けています。新型コロナウイルスの流行によって生活様式が変化し、物流業界でも様々な課題が鮮明になりました。それらの課題への対応は物流事業者だけでなく、メーカーや卸、小売などの物流担当者にも求められます。これを機に物流の基礎知識を身につけてはいかがでしょうか。
ロジクエスト編集部
株式会社ロジクエストにて、国内外の輸送案件に従事する専門家メンバーが作成。
物流に関わる基礎知識やトレンドについて、分かりやすく解説しています。