物流アウトソーシングとは?メリットと導入事例をご紹介
2024年11月11日
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企業の成長に伴い、物流コストの増加や業務の複雑化に課題を感じ、物流業務を専門業者に委託する「物流アウトソーシング」を検討している企業も多いのではないでしょうか。この記事では、物流アウトソーシングの概要とメリット、さらに実際の導入事例として食品配送と医薬品配送における効果的な事例をご紹介します。
この記事の目次
物流アウトソーシングとは?
物流アウトソーシングとは、自社で行っていた物流業務を外部の専門業者に委託することを指します。これにより、企業は物流の効率化を図りながらコア業務に専念できるため
、経営資源の最適な配分が可能となります。また、業者が持つ豊富な知識や経験により、配送の品質向上にも期待できます。
物流アウトソーシングの種類と例
物流アウトソーシングには、さまざまな形態があります。例えば、在庫管理や配送を一貫して委託する「3PL(サードパーティ・ロジスティクス)」や、EC事業者向けの「フルフィルメントサービス」など、企業のニーズや規模に応じて適切なサービスを選べる点も魅力です。
物流アウトソーシングのメリット
物流アウトソーシングには、業務効率の向上やコスト削減、専門知識による品質管理の強化など、多くのメリットがあります。 企業は非コア業務を委託することで、自社のリソースをより重要な業務に集中させます、競争力を高めることが可能です。ここでは、4つのメリットをご紹介します。
1.コスト削減
物流アウトソーシングを活用することで、自社の人件費や設備投資が不要となり、運営コストの削減が可能です。物流にかかる固定費を変動費に置き換えることで、需要の変動にも柔軟に対応できる点がメリットです。
2.業務の効率化と柔軟性
物流業務の繁忙期や特定エリアへの配送が増える場合、外部に委託することで業務負担を軽減できます。必要なときだけサービスを拡充することができるため、企業の成長やビジネスの変化に合わせて柔軟に対応できる点もアウトソーシングの利点です。
3.専門知識・ノウハウの活用
物流アウトソーシング業者は、多様な業界での経験とノウハウを持っています。自社では対応しきれない高度な管理や効率化が期待でき、特に配送スピードや温度管理など、専門的な対応が求められる場面で効果を発揮します。
4.リスク分散
外部の専門業者に委託することで、物流業務に伴うリスクを分散することができます。例えば、災害やトラブルによって業務が停止するリスクを低減し、安定した供給を維持することが可能です。
物流アウトソーシングで委託できる業務例
物流アウトソーシングを利用する際には、以下のような業務を委託することができます。これにより、煩雑な作業を外部に任せ、社内のリソースを戦略的に活用することが可能です。以下に委託できる業務の例とアウトソーシングのメリットを簡単にまとめています。
業務内容 | 作業内容 | アウトソーシングのメリット |
---|---|---|
入荷・入庫(棚入れ) | 商品到着時に入荷内容を確認し、指定の棚や保管場所に収納する。 | 商品ごとの適切な収納が実現し、在庫管理がスムーズになり、作業負担が軽減される。 |
検品 | 入庫商品の数量や状態を確認し、破損や異常の有無をチェックする。 | プロによる検査精度が向上し、不良品の発見や対応が迅速に行える。 |
在庫管理・棚卸 | 倉庫内の在庫状況を把握し、定期的に在庫数を確認・記録する。 | 在庫過不足が抑えられ、適切な在庫量の維持と業務効率化が実現する。 |
帳票発行 | 出荷や在庫に関する帳票を作成・発行する。 | 帳票作成の手間が軽減され、正確で迅速なデータ管理が可能になる。 |
ピッキング・梱包 | 出荷指示に基づき商品を棚から取り出し、梱包して出荷準備を整える。 | 作業が迅速化し、ピッキングミスや梱包不備のリスクが軽減される。 |
出荷 | 梱包済み商品を仕分けし、出荷手続きを行う。 | 出荷作業がスムーズに進み、納品が確実かつ効率的に行われる。 |
物流アウトソーシングを検討する際のポイント
物流アウトソーシングを導入するにあたり、以下のようなポイントを検討することが重要です。
1. サービス内容の柔軟性
委託する業務の内容が変動することもあるため、アウトソーシング業者のサービスが柔軟に対応できるかを確認することが大切です。例えば、繁忙期や急な配送ニーズにも応じられる体制があるかどうかも重要です。
2.品質管理とコストのバランス
コストを抑えつつも配送品質を維持する必要があります。そのため、複数のアウトソーシング業者に導入費用について相談することや、各社の品質基準や管理体制も事前に確認しておきましょう。
3.データの可視化・管理
物流業務の進捗や配送状況をリアルタイムで把握することは、業務効率化のために不可欠です。アウトソーシング業者が提供するシステムの可視化や管理方法を事前に確認し、必要に応じた情報共有が行われるかを確認しておくと安心です。
4.実績と専門性
委託するアウトソーシング業者の実績や業界における専門性も重要なポイントです。特に医薬品や食品といった業界では、専門知識が必要な場合が多く、取り扱い経験のある業者が望ましいでしょう。
物流アウトソーシングの導入事例
ここでは、食品業界と医療業界における物流アウトソーシングの導入事例をご紹介します。ただ業務を外部に委託するだけではなく、物流アウトソーシングによってコスト削減やサービス品質向上にも繋がるケースもあります。
1.食品配送における導入事例
食品業界では、配送時の温度管理や品質維持が非常に重要です。物流アウトソーシングにより、冷蔵・冷凍が可能な専用車両や品質管理体制を持つ業者に委託することで、食品の鮮度や品質を維持しながら効率的な配送が可能となります。また、定期配送など、日々の配送量や配送ルートが決まっている業務においても、委託することでリソースの有効活用ができ、コスト削減と業務の安定化が図れます。
2.医薬品配送における導入事例
医療業界では、温度や品質の厳密な管理が求められる医薬品の配送が課題となることが多いです。物流アウトソーシングを利用することで、医薬品の品質管理に必要な設備と知識を持つ業者に業務を任せ、確実に届けることが可能となります。ピッキング作業などの附帯作業がある場合には、業務難易度が更に高くなるため、専門性の高い配送業者へアウトソーシングすることで、より効率化を図ることができます。
配送業務のアウトソーシング
配送業務のアウトソーシング先としておすすめなのがロジクエストです。ここでは、豊富な業界経験と柔軟な対応力で、多くの企業様から信頼を得ているサービス内容についてご紹介します。
1.定期便配送の充実したサポート
ロジクエストは、日々の定期便配送や特定エリアへの配送をサポートし、顧客のニーズに応じた柔軟な配送サービスを展開しています。配送ルートの最適化により、コスト削減と顧客満足度の向上が期待できます。
2.温度管理が必要な配送にも対応
食品や医薬品など、温度管理が必要な配送に対しても冷蔵・冷凍車両を用いた輸送が可能です。これにより、製品の品質を保持しながら確実に届けることができます。
3.物流アウトソーシングで実績のある信頼性
さまざまな業界での導入実績があるため、各企業の多様なニーズに応じた柔軟な対応が可能です。物流課題がある企業様は、ぜひ一度ロジクエストにご相談ください。経験豊富なプロフェッショナルが、貴社に最適なソリューションを提案いたします。
まとめ
物流アウトソーシングは、企業が物流課題を解決しつつ、コア業務に集中するための有効な手段です。コスト削減や業務効率化に加え、品質向上やリスク分散の効果も期待できます。ロジクエストのサービスを活用し、自社の物流課題を解決する第一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか?
ロジクエスト編集部
株式会社ロジクエストにて、国内外の輸送案件に従事する専門家メンバーが作成。
物流に関わる基礎知識やトレンドについて、分かりやすく解説しています。